ピザで分数計算を説明する子どもに、なんて言う?
大前研一 『2018年の世界』を読みました。
大前研一 2018年の世界?2時間でつかむ経済・政治・ビジネス、今年の論点?(大前研一ビジネスジャーナル特別号) (大前研一books(NextPublishing))
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3年ひと昔、なんて言葉も出てくるくらい変化の激しい社会のことも知らずに教育ができるか!と思いAmazonで購入しました。
政治、経済に疎い私でも、読めるわかりやすさ。大前さん、素晴らしすぎます。
著書の中で何度も繰り返されるのが、今の日本には尖った人材を生み出すこと、つまり人づくり革命が必要である、ということ。
ゆとり教育で随分と進んだと思っていたけど、
今回の学習指導要領でまた厳しくなっています。目指しているものとカリキュラムの乖離がすごい。
せめて自分の学級と家庭で尖った人を育てていきたいと思います。現在では、家庭教育にかなり左右される教育かと。貧困家庭は、貧困を再生産するような構図になっています。
学校の中では、まず多様な人を受け入れる風土作りが必須だと考えています。
例えばこんな人。
分数の計算を、ピザの食べ放題選手権に例えて説明する子どもがいます。
は?ピザ?
いや、ピザは分数理解の王道です。
だけど、食べ放題選手権って何??
自問自答する私。
本人は「カービーは選手権に出ることはできません。だって、ピザを無限に食べてしまうからね!」と話していました。
は?カービー???
こんな子どもに何て言う?
他の子どもたちは、どんな接し方をするよう指導する?
この子、Maxに尖った才能を持っているのです。この子が私に教えてくれたことは計り知れません。
私は写真に撮って、教室に掲示。
最高やね!!!と言って、拍手をしました。
もちろん、学習の厳しい子は何を言っているのかわからないと思います。でも、なんだか面白いことを言ってるなーくらいは感じてくれるはず。あんなのもオッケーなんだ、という世界観を共有するような学級を創りたい。
今年はどんな子に出会えるのかな。
ワクワクしかありません。