アヤコの日記

母として、教員として、一人の女として思う・考えることを、つらつらと。

人生の朝の中に

羽仁もと子

 

人生の朝の中に (羽仁もと子選集)

人生の朝の中に (羽仁もと子選集)

 

 

若い、家庭を築き始めた人のために選ばれた作品集です。

 

大正時代を主に生きたジャーナリスト、教育実践家、羽仁さん。遠い遠い過去に習った日本史に、大正デモクラシーの女性活動家としても登場していたような。あの時代の空気感が入っています。

 

驚くのは、それから約100年経った平成30年をまもなく迎える現代でも通用することばが散りばめられていること。

 

…どうしたらめいめいにその境遇と現在の才分に応じて、よい職業に一歩を踏み出し得るかということは、めいめいの努力と発見によらなくてはなりません。そうして教師というような、女のために最もよい職業を、もっと少ない時間で従事することが出来るように、お互いに分け合ってでもするような工夫はないものかという風に、それは多くの女の頭で考えて実現すべきものでしょう。(この生の使い方)

 

この言葉、最近の記事?というくらい、ぐっときます。この100年生活環境は変わっても、人間の思想はそう変わってないのかも。それか、日本という国が戦中戦後を超えて、一回りしたのかもしれません。

 

今日から新しい1週間。

わくわくして、始めたいと思います。